概要
プライレーム・ビーチ(Plai Laem Beach)は、サムイ島北東端に続く約2kmの黄金色の浜です。ビッグブッダ(Big Buddha)とチョンモン(Choeng Mon)の間で、岬を包むように延びています。沖へ進んでも水深2m未満の場所が多く、海水浴向きの浜ではありません。この一帯では珍しく、ビーチチェアよりロングテールボートが目立ちます。パンガン島方面の夕日や、**ワット・プライレーム(Wat Plai Laem)**が訪問の目的です。観光地化があまり進まず、ゆったりとした時間が流れています。
プライレーム(หาดปลายแหลม)は、おおよそ「岬の先端」を意味します。まっすぐな浜ではなく、島の北東の岬に沿う地形によく合う名前です。一方の端には、高さ12mの大仏を祀る**ファン島(Koh Fan)**が見えます。反対側は、泳ぎやすい湾として知られるチョンモンにつながります。その間に漁村や、Six Senses Samui などの高級リゾートが点在します。浜と同じ名を持つ池の寺院もあります。岬を回った小さなサムロン湾(Samrong Bay) なら、穏やかな海で泳げます。
サムイ国際空港から約5~7km、車で10~15分です。大仏のあるワット・プラヤイ(Wat Phra Yai)へは車で5分です。買い物や夜遊びを楽しめるチャウエン(Chaweng)は、南へ15~20分です。サムイ島はタイで3番目に大きい島です。タイ湾のチュムポン諸島(Chumphon Archipelago)に属します(Wikipedia )。
ヤシが並び、開発があまり進んでいないプライレーム・ビーチです。
サムイ島北東端の地形
北岸と東岸の間に突き出す、島の北東端の岬にあります。浜はおおむね西北西を向き、海峡の向こうにパンガン島を望みます。この向きも、泳ぐ浜より夕日の浜として知られる理由です。
全長には資料による違いがあります。ファン島近くの水上彫刻からチョンモン境界までは、約2kmとされます。狭い漁村の区間を含めると、約2.5~2.6kmという資料もあります。いずれにしても、島では長く静かな浜に数えられます。幅は大仏側の約10mから、北側の20m以上まで変化します。
砂はチャウエンやチョンモンの細かな砂より粗めです。黄金色の砂に小石や、沖の浅い礁から流れ着いたサンゴ片が交じります。風雨にさらされたココヤシが、海へ大きく傾いています。夕景を撮る人に好まれる風景です。
砂浜と浅瀬、海水浴
プライレーム・ビーチは泳ぎに向いていますか
あまり向いていません。湾の大部分は浅く、岸から離れても水深約2mを超える場所は少なめです。海底には岩やサンゴ片があり、柔らかい泥の区間もあります。干潮には水際が150~200m以上後退することもあります。広く現れる浅瀬は、水遊びより散歩向きです。
しっかり泳ぐなら、すぐ南のチョンモン・ビーチ が適しています。穏やかで澄んだ海と、緩やかに深くなる砂の海底があります。プライレームに泊まる人も、車や徒歩でそちらへ向かいます。こちらの魅力は、広さと静けさ、漁業が息づく海岸風景です。砂に引き上げた船や、ヤシの間で干す網が見られます。観光客もわずかです。
夕日の眺め
海峡を挟んでパンガン島の方向、西を向いています。島のこちら側では、夕日を見るのに向いた浜です。地元の案内には、4つの浜を同時に見渡せる島唯一の地点とするものもあります。岬の曲線に沿い、一方に大仏、反対側にチョンモンを望む眺めです。
干潮時には浅瀬と礁の平らな部分が姿を現します。
プライレームとチョンモン、泳ぐならどちら
泳ぐならチョンモン、散歩と夕日、寺院見学ならプライレームがおすすめです。2つの浜は道路で5~10分の距離です。
プライレーム・ビーチ
チョンモン・ビーチ
海
浅く、岩やサンゴ片、泥の区間があります
穏やかで、砂の海底が緩やかに深くなります
干潮時
水際が150~200m後退することがあります
比較的泳ぎやすい浜です
楽しみ方
夕日、写真、寺院、静かな時間に向いています
海水浴やビーチ施設の利用に向いています
ほかの泳げる浜を探すなら、バンラック・ビーチ(Bang Rak Beach) やビーチガイド も参考になります。
隣接するワット・プライレーム
この海岸を訪ねたら、**ワット・プライレーム にも立ち寄りたいところです。少し内陸にあり、徒歩や車ですぐに行けます。2004~2009年に造られ、島で特によく撮影される寺院の一つです。人工池から立ち上がる18本腕の 観音像(Guanyin)が目を引きます。高さは15mまたは18mと紹介されています。近くの華やかな堂には、大きな 布袋像(Budai)**もあります。
中国の大乗仏教の意匠と、タイの上座部仏教の建築が共存します。ヒンドゥー教の祠の要素も加わります。この地域の中国系とタイ系の重なり合う文化を映した寺院です。見学は無料で、毎日おおむね6:00~18:00に開いています。開門を7:00とする案内もあります。中央のお堂を囲む池では、魚に餌をあげられます。現役の寺院なので、肩と膝を覆う服装で訪ねてください。
大仏から約1kmの距離です。海辺で過ごす前後に、2つの寺院をまとめて訪ねやすくなっています。
ファン島と大仏を望む景色
南端は、ファン島 の方向へ弧を描きます。土手道でサムイ島とつながる小島です。**ワット・プラヤイ **には高さ12mの金色の大仏があります。島を代表する目印です。土手道近くの人魚像や、竜に乗る人物像などの水上彫刻が、浜の始まりを示します。
近くのさらに小さな**ファン・ノイ島(Ko Farn Noi)**へは、干潮に現れる砂地を歩いて渡れます。潮が高いときは、短いカヤック移動でも行けます。大仏を訪れる日帰り客の多くが見過ごす、静かな寄り道先です。浜の数か所からは、大仏とチョンモン、土手道を一度に見渡せます。島のこの一角を、ひと続きの景色として眺められる貴重な場所です。
アクティビティと楽しみ方
多彩な娯楽施設がある浜ではありません。静かな過ごし方や、地元の暮らしに触れる楽しみが中心です。
**散歩と写真:**干潮に現れる砂地、傾いたヤシ、ファン島近くの水上彫刻が見どころです。早朝や夕方の散歩に向いています。
**カヤックとSUP:**一部のリゾートや独立業者で借りられます。風が弱ければ、浅く穏やかな海で楽しめます。
**釣りと貸切船:大仏側の プライレーム桟橋(Plai Laem Pier)**で手配できます。ロングテールボート、釣り船、サンセットクルーズがあります。船や時間によって料金が変わるので、桟橋の業者と直接相談します。
**シュノーケリングの日帰り旅行:**浜のすぐ沖は浅く、泥が多いため不向きです。桟橋から透明度の高い礁や、アントン海洋国立公園 へ船が出ます。
**寺院巡り:**ワット・プライレームも、大仏のワット・プラヤイも車で数分です。海辺と組み合わせて半日で訪ねられます。
**パデルとピックルボール:**大仏近くのPadel Samui で楽しめます。パデル4面、ピックルボール3面とテニスがあります。7:00~22:00に1時間単位でコートを借りられます。
食事
漁師や住民が通う素朴な海鮮食堂から、岬にあるタイ屈指のレストランまであります。
店
料理
価格帯
特徴
Dining on the Rocks (Six Senses Samui)
現代タイ料理と各国料理の融合
最高級
段状の崖上デッキ、270度の海景、コース料理が特徴です
Big Buddha Cafe (BBC)
タイ料理、海鮮
手頃~中価格
ワット・プライレーム近くで、焼き海鮮と気軽な雰囲気が魅力です
Ocean 11
タイ、イタリア、フランス、ドイツ料理
中価格~高級
大仏近くの海辺で、幅広い料理とロマンチックな雰囲気を楽しめます
地元の海鮮食堂
タイ料理、海鮮
手頃
魚やエビの炭火焼きは1皿150~400バーツ(約660~1,800円)です
Dining on the Rocks は、Six Senses Samui の岬の先端にあります。チークと竹のデッキ10面が、段状に並びます。受賞歴のあるコースには、リゾート菜園のハーブや野菜を使います。タイの上位レストランとして繰り返し評価されています。予約は十分早めに入れる必要があります。
安く地元らしい食事なら、寺院や大仏の駐車場周辺の店と屋台が便利です。焼き海鮮、パッタイ、ソムタムなどを、1皿60~150バーツ(約260~660円)で食べられます。
宿泊
海辺の小規模なヴィラから、島を代表する超高級リゾートまであります。格安の宿は比較的少なめです。
種類
1泊の平均料金
例
中価格帯
2,450~4,900バーツ(約10,800~21,600円)
浜から少し奥にあるゲストハウスやサービスアパートメントです
高級ヴィラ
5,250~12,250バーツ(約23,100~53,900円)
プライレームや隣のボプット(Bo Phut)の丘にあるプール付きヴィラです
ラグジュアリー
17,500~42,000バーツ以上(約77,000~184,800円以上)
Six Senses Samuiの岬のプールヴィラで、夕日を望む専用デッキがあります
Six Senses Samui は岬の先端を占める、この地区を代表する宿です。丘や浜辺のプールヴィラに泊まり、Dining on the Rocksへ直接行けます。泳ぎやすい海や充実した施設を重視するなら、南の**チョンモン・ビーチ **も候補です。そちらを拠点に、寺院と夕日を見にプライレームへ訪れる人もいます。
周辺の見どころ
10分以内
20分以内
**バンラック・ビーチ と桟橋周辺:**漁船やフィッシャーマンズ・マーケット(Fisherman’s Market)があります。パンガン島行きの船も出ます。
**フィッシャーマンズビレッジ(Fisherman’s Village):**ボプットの歴史あるチーク材の商家と飲食店、金曜夜市が見どころです。車で約15~20分です。
**チャウエン:**買い物や夜遊び、ビーチクラブが集まる島の観光中心地です。南へ約15~20分です。
アクセス
サムイ空港(USM)から
空港から約5~7km、車で10~15分です。島でも空港に近い浜の一つです。
**空港タクシー:**ゾーン別の定額制です。2026年時点で最寄りゾーンは約500バーツ(約2,200円)です。チャウエン、チョンモン、ボプット、バンラックが含まれます。窓口で確認してください。サムイ空港ガイド も参考になります。
**Grab:**島内の多くの場所から利用できます。空港ターミナル内からの乗車はできません。
**レンタルスクーター:**島の道路での運転に慣れた人向けです。1日200~300バーツ(約880~1,300円)です。
ほかの浜から
**チョンモンから:**車で5~10分です。干潮時は海岸沿いを歩いて移動できる距離です。
**ボプットとフィッシャーマンズビレッジから:**タクシーで15~20分です。
**チャウエンから:**タクシーかソンテウで15~20分です。
海岸線に沿うソンテウの直通路線はありません。タクシー、Grab、スクーターで訪れる人が中心です。大仏とワット・プライレームの見学に合わせて訪れる方法もあります。
ベストシーズン
季節
月
様子
評価
乾季と最盛期
12~4月
晴天と穏やかな海、夕景に恵まれます
★★★★★
暑季
3~5月
暑さが増しますが、おおむね乾燥しています
★★★★
季節風の合間
6~8月
天気は変わりやすいものの、訪問できます
★★★
雨季
9~11月中旬
雨風が増え、海も荒れやすくなります
★★
最も訪ねやすいのは12~4月です。晴れて乾燥した日が多く、穏やかな海越しにパンガン島方面の夕日を望めます。海水浴より景色と寺院が目的なので、最盛期以外も十分楽しめます。ただし9~11月は波が高まり、桟橋発の船旅では視界も悪くなります。
実用的なヒント
**足元:**浅瀬を遠くまで歩くなら、マリンシューズやサンダルが便利です。サンゴ片や小石が多くあります。
**寺院の服装:**ワット・プライレームと大仏では、肩と膝を覆います。入口でサロンを借りられることもあります。
**日差し:**リゾート以外では、自然の日陰が少なめです。日傘や帽子を持参してください。
**現金:**海鮮食堂や桟橋の船業者は、通常カードより現金払いです。
**子どもの海水浴:**浅く凹凸の多い海底なので不向きです。泳ぐならチョンモンへ行き、ここでは散歩と写真を楽しみましょう。
どんな旅人に向いていますか
旅の目的
相性
理由
夕日と写真
★★★★★
西向きの湾に傾いたヤシが並び、パンガン島とファン島を望めます
寺院と文化
★★★★★
ワット・プライレームと大仏へ、どちらも数分です
カップルと高級滞在
★★★★
岬にSix Senses SamuiとDining on the Rocksがあります
泳ぎたい家族
★★
浅く海底が不均一なので、近くのチョンモンが適しています
格安旅行
★★
この海岸沿いには安い宿が少なめです
釣りと船旅
★★★★
桟橋で貸切船、夕景クルーズ、釣りを手配できます
サムイ島のプライレーム・ビーチと周辺の風景です。
よくある質問
プライレーム・ビーチは泳ぎに向いていますか
あまり向きません。沖でも水深2m未満の場所が多く、岩やサンゴ片、泥の区間があります。散歩や夕日を見る場所として訪れる人が中心です。しっかり泳ぐなら、近くのチョンモン・ビーチへ向かいます。
大仏からどのくらい離れていますか
大仏のあるワット・プラヤイは、浜の南端のファン島にあります。土手道でつながり、浜の多くの場所から車で約5分か、短い徒歩移動です。池の寺院ワット・プライレームは、さらに約1km先です。
プライレームからチョンモンまで歩けますか
条件がよければ歩けます。北東岸で隣接する浜なので、干潮時は大部分を砂浜沿いに約10~15分で移動できます。道路なら車で5~10分です。
サムイ島で夕日を見るならどの浜ですか
北東部では、西のパンガン島方面を望むプライレームが候補です。傾いたヤシや干潮の浅瀬も写真に向いています。西岸ならリパノイ(Lipa Noi) とタリンガム(Taling Ngam) が定番です。より深い海で、夕方の前にひと泳ぎできます。
ワット・プライレームとプライレーム・ビーチは同じ場所ですか
同じ地名を使いますが、別の場所です。前者は18本腕の観音像がある色鮮やかな池の寺院です。後者は近くにある約2kmの海岸です。午後の短い訪問で、両方を組み合わせる人が多くいます。
Dining on the Rocksはどんなレストランですか
Six Senses Samuiを代表するレストランです。岬の先端に、段状のチーク材デッキを設けています。タイ料理と各国料理を融合したコースと、広い海の眺めで国際的に知られます。訪問のかなり前に予約するのがおすすめです。
プライレーム・ビーチは混みますか
チャウエンやチョンモン、ボプットより観光客は少なめです。Six Senses Samuiの敷地や大仏の駐車場周辺を離れると、静かです。海岸の多くは今も漁業に使われています。島の落ち着いた一角を求める人には、それも魅力です。